クローン後に起動しない ブートローダー修復

パソコンの「HDDの空き容量が少なくなった。」または、「HDDをSSDに換装して速くしたい。」など、今ではフリーソフトを使用して簡単にHDDやSSDのクローンができる。

しかし、クローン後に換装したパソコンが起動しないことはよくあることである。クローンが簡単にできるために精神的なギャップは大きいだろう。

起動できない原因はたくさんあるが、クローンソフトは何かの理由で、ブートローダーのデバイスを特定できなかったため、ブートローダーにデバイス設定を放置してクローンしてしまった。このような場合、OSは立ち上がることができないためにパソコンは起動しなくなる。

このページでは上記のように、ブートデバイスを特定できない状態でクローンされたブートローダーを修復する方法を記すことにする。

このページで使用した OSおよび画像は、Windows 10 Ver:1809 である。

1、コマンドプロンプトの起動

管理者権限でコマンドプロンプトが起動できれば何でもいいが、ここではインストールメディアを起動し、コマンドプロンプトを立ち上げる手順を記す。

起動する前に、パソコンに接続するものは、起動デバイスおよびキーボードとマウスだけにして、他のメディアはすべて外す。

起動デバイスがファースト起動の設定になっていない場合は、BAIOSを設定する必要がある。最近の起動デバイスは、USBメモリが多く使われているが、今回は Windows 10の ISOファイルを焼いた DVDを使用した。

起動メディアをパソコンにセットして、電源を入れる。

起動すると[Press any key to boot from CD or DVD ...]が表示されるので、すかさず好みのキーを押す。

しばらくすると、Windows 10のロゴと読込中のローディングアニメーションが表示される。

選択画面が表示されるが、キーボードの種類が違う場合のみ変更し、他はデフォルトにする。

[次へ]をクリックする。

左下の[コンピューターを修復する]をクリックする。

ここからは 起動メディアや Windowsのバージョンなどにより、アイコンの表示方法などが、下の画像と若干異なる場合がある。

オプションの画面が表示されるので、[トラブルシューティング]をクリックする。

詳細オプションの画面が表示されるので、[コマンドプロンプト]をクリックする。

背景がブラックのコマンドプロンプト画面が、管理者権限で立ち上がり、コマンド入力待ち状態になる。

2、デバイスの確認および変更

以前の Windowsでは、システムをブートするには、システムドライブのルートに置かれた [boot.ini]のテキストファイルを参照していたが、Windows Vista以降では、Windowsのブートメカニズムが抜本的に変更され、[BCD](Binary-Coded Decimal)ブート構成データストアに格納された。格納フォルダは [%WINDIR%\System32]である。

この [BCD]を参照するには、BCDを管理するためのコマンドラインツール [bcdedit]を使用する。

参考

bcdeditを使用して BCDを変更するには、管理特権が必要であり、管理者権限でコマンドプロンプトを起動するか、Windows PE(インストールメディアなど)を使用する。また、変更した bcdeditの設定をディスクに確実にフラッシュするには、通常のシャットダウンと起動が必要になる。

スタートアップの問題を解決するには、Windows REを使用し、ブートセクターを新規インストールする [bootrec /FixBoot]およびUEFIでは無効だが MBRを上書きする [bootrec /FixMbr]などのツールが用意されてはいるが、いずれも若干の問題が残るため、ここでは見送り手打ちで修正することにする。

コマンドプロンプトのカーソル位置に[bcdedit]と入力し、 [Enter]キーを押す。

下の画像のように [Windows ブート マネージャー]および [Windows ブート ローダー]の一覧が表示される。ここでは、下画像の赤い下線の [Windows ブート ローダー]を参照する。

[device]は、[unknown]になっている。

[osdevice]は、[unknown]になっている。

「デバイスの場所は?」「何だか分からないよ!」と、言っている。

何かの理由で、クローン時に起動デバイスを特定できていないようである。これでは起動できないのも不思議ではない。

[bcdedit]コマンドツールで、[device]および [osdevice]の位置を指定し、起動できるようにする。

ここではシングルブートしている場合を記す。

ブートデバイスが [C:ドライブ]の場合、カーソルの位置に、下記の2つのコマンドおよびを入力する。

[bcdedit /set {default} device "partition=C:"]を入力し、 [Enter]キーを押す。

[bcdedit /set {default} osdevice "partition=C:"]を入力し、 [Enter]キーを押す。

「この操作を正しく終了しました。」と表示されれば成功である。

入力が成功したら確認するため、カーソル位置に[bcdedit]と入力して [Enter]キーを押す。

[device]は、[partition=C:]に変更されている。

[osdevice]は、[partition=C:]に変更されている。

確認できたらカーソル位置に[shutdown /s]と入力し、[Enter]キーを押してパソコンをシャットダウンする。

完全にシャットダウンできたら、パソコンを起動する。

3、最後に

このページでは、UEFIモードの起動デバイス変更を記してきたが、BIOSモード(レガシ)も同様に変更できる。

また、基本的には UEFIモードは GPTファイル形式を使い、レガシBIOSの場合は MBRファイル形式を使用している。

UEFIモードまたは(レガシ)モードを調べるには、ファイル名を指定して実行を開き、テキストボックスに [msinfo32]と入力し [OK]ボタンをクリックする。

するとシステム情報が表示され、[BIOSモード]項目の右側の値を見ると確認できる。値が[レガシ]は通称 BIOSモード(レガシ)で、値が[UEFI]はUFEIモードである。

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