洗面所の排水栓および排水管の交換

毎日欠かすことなくお世話になっている洗面台の下は収納ラックになっており、ある日その収納ラックを開いてみると、「何だこれは!」一瞬目を疑った。排水管の中央付近に白い粉状みたいなものが付着しているので、恐る恐る触れてみると固くてざらついており粉ではなかった。

洗面台の排水管は、冬はお湯を流し、夏になると水を多く流すために外気との温度差が大きくなり、結露が発生し易くなり、長年使用すると腐食が進みカビが発生して白い粉状に見える。これを白錆といい、この状態で使用し続けると水漏れが発生してしまう。

このようなことから、排水栓および排水管をDIYで交換してみた結果、自宅の水回りの修復では誰もが簡単にDIYできると感じたので、その内容を記すことにした。どなた様かのDIYにお役に立てば幸いである。

下の写真は排水管に白錆が付着している。

1、全体像と寸法

下図は、今回交換した排水栓および排水管の名称と各部の寸法を示したものである。

排水栓および排水管の太さや長さは規格で標準化されており、交換する排水栓の太さやパイプの長さなどを計測し、合致するものを購入する必要がある。

排水栓は、洗面器から排水しながら排水漏れ防止している。今回排水栓を交換する洗面器にはオーバーフロー口があるため、下図の横穴排水栓を入手した。また、排水栓はポップアップ付きで蛇口一体型になっているので探してみたが、標準では合うものがないためにゴム栓に変更することにした。

排水テールは、トラップU管に差し込み、排水管全の長さを微調節する。(調節幅は最大約50mm程度)

トラップU管は、洗面器の排水を溜め、下水道の悪臭やガスを遮断して屋内への侵入を防止する。

ステッキ管は、床面から下水道へ排水する。また、壁面にパイプを通して排水する「キセル管」もある。

トラップU管とステッキ管を一組にしたSトラップも販売されている。また、全てを交換する場合はこれらを一対にした排水管セット(オーバーフロー付き・なし)もあるので、寸法等が合致すればこちらの方が手っ取り早いだろう。

2、各パーツの名称

パーツの名称はメーカーによって若干違うが、ここでは「カクダイ」の商品を使用したので、カクダイの表示名称にした。また、全てを一対にした排水管セットを使用する場合は、パーツ名称を詳しく知る必要はないと思うが、一部のパーツを交換する場合は名称が必要になるだろう。

排水栓

横穴排水栓(洗面器にオーバーフロー付きの場合)

オーバーフローがない場合は、丸鉢排水栓

洗面器排水パッキン(洗面器上部)

洗面器排水パッキン(洗面器下部)

ナット(洗面器の上から水栓を通し下から締め付ける)

排水栓を洗面器に通す前に、ねじ部にシールテープを巻いておく

排水平パッキン

袋ナット(パッキンを入れて締め付ける)

排水テール(トラップU管に差し込み長さを微調節する)

トラップU管

排水差込パッキン(袋ナット側に入れて締め付けを容易にする)

排水差込パッキン(袋ナットを締めると排水テールに密着する)

袋ナット(外してからパッキン⑧⑨を入れて締め付ける)

トラップU管

袋ナット(外してからを通しを入れて締め付ける)

排水平パッキン

ステッキ管

ステッキ管(床面排水に使用、壁面排水はキセル管を使用する)

ワン(床面または壁面に着けてすき間をふさぐ)

3、必要な工具とシールテープ

古い排水栓および排水管のナットを外す、または交換したナットを締め付けるために、次のような工具があると作業が容易に行える。

パイプ径が32mmの場合は、口開き寸法は約43mm以上が必要

スライドレンチ(口開き寸法は、約16~68mm)

モーターレンチ(口開き寸法は、約0~75mm )

シールテープ(排水栓のねじ部に使用する)

4、洗面器および床面の取付図

下図は、取り付け方法が分かりにくい部分を図解したものである。

洗面器部分

洗面器を上下の排水パッキンで挟み込むことで水漏れを防いでいる。また、オーバーフローのあるものでは、ナットを締め過ぎると洗面器が割れる恐れがあるので、注意が必要である。

床面部分

床下には、下水道へ排水する下水用のパイプがあるので、ステッキ管に床カバーおよび防臭ゴムを通し、下水用パイプに差し込んで防臭ゴムでピタリと蓋をする。また、壁面排水のキセル管も同じように取り付けるが、防臭ゴムから水漏れしないようにしっかり取り付ける。

全ての取り付け手順は組み立て易い方法で行っても問題ないと思うが、最終的には下水用パイプ内のステッキ管の差し込み具合を確認しながら、排水テールの差し込みを上下しながら全体の長さを微調節する。

5、完成

下の写真の左は洗面台下の収納ラック内、右は洗面器上部、DIYで完成した排水栓および排水管である。

完成後は、水を流しながら水漏れがないことを確認する必要があるだろう。もしも、水漏れがある場合は、パッキンの取り付け具合やナット類の締まり具合などの確認をする。特に壁面排水の場合は、防臭ゴムをしっかり取り付ける必要がある。

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