ディスク使用率が100% の解決策
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パソコンの動きが「遅い」「重い」「エラーが出る」「ハードディスクのアクセスランプが常に点滅している」等々パソコンの調子が悪い、どうしてだろう?

Microsoft が Windows 10 の無償アップグレードを行なっているため、低スペックのパソコンに無理やりアップグレードされる方もいるだろう。このようなパソコンには特に起こり得ることである。

低スペックのパソコンを使用するには、そのパソコンの特性や使用している OS などを良く理解して使用する必要があるが、理解しないまま使用していると、発生するさまざまな問題に対処不能になってしまう。

とりあえずディスクのパフォーマンスを確認してみる。

[スタートボタン] または [タスクバー] を右クリックし、[タスクマネージャー] を立ち上げる。

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タスクマネージャーが立ち上がったら、[パフォーマンス] のタブをクリックして、Windows がインストールされている C:ドライブ [ディスク 0 (C:)] を確認すると、「100%」になっており、右側のアクティブな時間のグラフが頭打ちになっていることが見て取れる。これでは「動け!」と言っても動くわけがない。

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原因はパソコンのスペックや Windows System などによって異なるが、Windows 10 は多くのバックグラウンドプログラムが稼動しており、これらのプログラムが低スペックのパソコンの性能や容量を、圧迫している可能性が高いと判断すべきだろう。

使用していない不要なプログラムの削除、ドキュメントやデスクトップにある不要なデータの削除、およびディスククリーンアップなどを行なう。また、WindowsUpdate の停止やセキュリティーソフトの無効など、一般的な方法を行なっても一向に解決しない場合は、以下のプログラムを無効または停止することで、解決することが多く報告されている。

Peer to Peer を接続するためのサービスが、プロセスを占有している場合がある。

Peer to Peer network が、問題を引き起こしている場合がある。

SysMain 機能が問題を起こし、キャッシュ管理がうまく行われていない可能性がある。

OneDrive などのサービス ソフトウエアが、問題を起こしている可能性がある。

このページでは、これらの問題を解決するために、Windows 10 の画像を用いながら説明していくことにする。

1、Peer to Peer network(ピアネットワーク)を無効にする

Peer to Peer network の機能を簡単に説明すると、ネットワークで接続された各パソコンが、ファイル共有サービスを実行し、互いに相手の共有ファイルを利用し合う機能である。

Peer to Peer network を無効にするには、インターネットプロトコル TCP/IPv6 を無効にする方法もあるが不安要素を残すため、ここでは Windows サービスから Peer to Peer network を無効にする方法を記す。

Windows サービスを起動するため、コントロールパネルを開く。

[スタートボタン] をクリックする。

[Windows システムツール] をクリックする。

[コントロールパネル] をクリックする。

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コントロールパネルが開いたら [システムとセキュリティ] をクリックする。

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システムとセキュリティ内の [管理ツール] をクリックする。

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管理ツール内のショートカット一覧が表示されたら、[サービス] のショートカットをダブルクリックし、Windows サービスを起動させる。

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サービスのダイアログ右側フォーム内から、下記の3つのプログラムを探し出し確認すると、[スタートアップの種類] のデフォルトは、[手動] に設定されているため、ここを [無効] に設定変更する。

プログラムの順番は、上からアルファベット順に並んでいる。

Peer Name Resolution Protocol

Peer Networking Grouping

Peer Networking Identity Manager

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Peer Name Resolution Protocol の文字をマウスでポイントして右クリックする。表示されたコンテキストメニュー内の [プロパティー] をクリックする。

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プロパティーのダイアログが開いたら、[全般] タグをクリックする。

スタートアップの種類のプルダウンメニューから [無効] をクリックして選択し、[OK] をクリックする。

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前記のPeer Networking Grouping」およびPeer Networking Identity Manager」も同様に繰り返す。

からを変更したら、サービス内のスタートアップの種類「無効」になっていることを確認する。確認できたら、Windows サービス画面は閉じないで次へ進む。

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2、SysMain(シスメイン)を無効にする

SysMain の機能を簡単に説明すると、Windows Vista 以降搭載されている機能で、起動管理に従いプログラムを事前にメモリに読み込むことで、起動を高速化する機能である。

そこで、少量のメモリが逼迫されるとメモリ不足に陥り、不足分のプログラムをディスクに読み込むためディスクは逼迫され 100% を表示するようになる。

Windows サービス内で SysMain を探し、デフォルトでは状態が実行中になっているため、マウスでポイントして右クリックし、現れたコンテキストメニュー内の [停止] をクリックする。

停止できたら、右側フォーム内の SysMain [無効] にして [OK] をクリックし、「無効」になったことを確認する。

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3、OneDrive(ワンドライブ)の自動起動を停止

OneDrive とは、写真や動画などのデータファイルを保存して共有できる、無料のオンライン ストレージサービスのことである。マイクロソフトアカウントを取得していれば 5GB まで無料で、それ以上の容量は有料で利用できる。オンラインストレージにデータを保存しておけば、ほかのパソコンやスマートフォンなどから、そのデータにアクセスしながら利用できて大変便利なクラウドサービスである。

しかし、このようなオンラインストレージは、手元のパソコンとオンラインのデータの自動同期を行うため、データ通信が発生する。つまり、テザリングなどを行うと大量のデータの同期が始まり、通信費用が半端なくかかってしまう。モバイルだとバッテリーを多く消費してしまって駆動時間が短くなる。また、これらの同期処理の影響で、スペックの低いパソコンを使用していると、動きが極端に重くなる。

OneDrive は、Windows の起動時に自動的に開始される設定になっていため、この設定を自動開始しないように設定変更する。

タスクバーにある OneDrive のアイコンを右クリックする。

タスクバーに OneDrive のアイコンがない場合は、スタートメニューのアプリ一覧から OneDrive をクリックするとタスクバーに現れる。

表示されたコンテキストメニューの [設定] をクリックする。

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設定タグの全般の [□ Windows にサインインしたときに OneDrive を自動的に開始する] のチェックボックスのチェックを外す。

[OK] ボタンをクリックする。

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なお、スペックの低いパソコンを使用しており、OneDrive を今後使用しない場合は、[アプリと機能] または [コントロールパネル] から削除できる。

4、効果の確認

最後に、タスクマネージャーを立ち上げて、[パフォーマンス] のタグからディスクの状況を確認すると、100%を表示していた C:ドライブが 0%になり、右側のアクティブな時間のグラフ表示はなくなり「正常に作動している」ことが見て取れる。

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5、その他

ここまでの作業でおおむね解決するが、これらはパソコンのスペックや Windows System などのさまざまな問題によって微妙に異なる。また、二つ以上の問題が競合して悪さを引き起こしている場合もある。もしも、解決しない場合は下記のような原因も考えられる。

仮想メモリ(ページファイル)の見直しをする。
仮想メモリとは、RAM ディスクのように使用される領域で、物理メモリ上に仮想メモリサイズを指定できる。物理メモリ上の仮想メモリサイズが不足すると、ハードディスク上の領域を仮想メモリとして使用するようになる。ハードディスクは物理メモリよりも相当遅いため、パソコンの動きは重くなってしまう。そこで、物理メモリに余裕(8GB以上)がある場合は、物理メモリ上に「仮想メモリ(ページファイル)」サイズを増やして、改善する場合がある。

Microsoft は、キーボードから入力したすべてのデータや音声入出力の会話を監視記録するためのキーロガーソフトを Windows に内蔵し、Microsoft が必要とする情報を収集しているが、このキーロガーのサービス停止または削除することで改善する場合もある。

Windows 10 のキーロガー停止および削除する方法は、➡ Windows 10 のキーロガーを削除する を参照。

ここまで解決策を記したが、いずれを試しても改善しない場合は設定を元に戻し、異なる方面から解決策を試みる必要がある。

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