SDRSharp ソフトウェアラジオの導入
【 更新日:2019年04月01日 】

SDR# rev:1700

SDR(Software Defined RADIO)を日本では、ソフトウェアラジオまたはソフトウェア無線などと呼ばれている。SDRSharpは広帯域受信を可能にした、Windows7以降、Linux、MacのOS上で作動するフリーウェアソフトである。チューナーはドングル(Dongle)と呼ばれるUSB TVワンセグチューナーを使用する。また、周波数をコンバートすることでLF・MF・HFの受信も可能にする。なお、受信周波数帯に必要なアンテナの接続は必須である。

ここでは、[Windows用の SDRSharp]をダウンロードして、インストールから起動までを記していくことにする。

※ SDR関連の記事は、右上プルダウンメニューから、[アマチュア無線関連]> [ソフトウエア無線(SDR)関係]を参照。

1、SDRSharpの導入で必要なもの

ソフトウェア関連
●SDRSharp(ソフトウエア本体)
●Microsoft .NET Framework 4.6(フリーマーク・ランタイム)
●Microsoft Visual C++ 2010 SP1×86または×64(ランタイム・コンポーネント)

USBドングルチューナー
●チューナーチップに(Elonics E4000)、(Rafael Micro R820T,R828D)、(Fitipower FC0012,FC0013)、(FCI FC2580 )のICが搭載されており、デコーダーチップに(RTL2832U)のICが搭載されているものを使用する。入手するには、[RTL2832U+R820T2]で検索する。(ドングルの詳細は、➡ ここを参照)

アンテナ
●受信周波数帯用のアンテナが必要である。ロケーションに恵まれていれば、簡単な自作のループアンテナ等で受信可能である。また、アマチュア無線家は運用中のアンテナを利用する。

コンバーター
●HF帯以下を受信するには、周波数コンバーターが必要になる。自作も有りだが難問であり手間がかかる。入手するにはUSBドングルよりも高価だが ➡ [SC-HFCONV-100]は高性能である。

その他
●アンテナとUSBドングル間の50Ωまたは75Ωの同軸ケーブルが必要。
●コンピュータの外部ノイズが気になる場合は、USBドングルとコンピュータ間を離す必要があるので、USB延長ケーブルが必要。
●コンバーターを使用する場合は、コンバーターとUSBドングル間の同軸ケーブルおよびUSB電源ケーブルが必要。

2、ソフトウェアのインストールとSDRSharpの構築

ランタイムのダウンロードとインストール
[Microsoft Visual C++ 2010 SP1]がインストールされていない場合は、32bit版は、➡ ここから、64bit版は、➡ ここから、インストールされている場合は、次へ進む。
[Microsoft .NET Framework 4.6]がインストールされていない場合は、32bit・64bit共通、➡ ここからダウンロードしてインストールする。インストールされている場合は、次へ進む。

SDRSharpのダウンロードとインストール
●SDRSharpの公式サイト[AIRSPY(エアスパイ)]、➡ ここからWindows用をダウンロードし、任意のフォルダに入れる。

以前はウェブサイトの移動が多かったが、現在は安定しているようである。もしも、移動している場合は[SDRSharp]で検索する。

2019年03月10日現在

上記[AIRSPY]からダウンロードができなくなった場合は下記からどうぞ!

sdrsharp-x86.zip rev:1659
sdrsharp-x86.zip rev:1700

●任意の場所にフォルダを作成し、フォルダ名(任意)を付ける。ここでは、[SDRSharp]とする。
●ダウンロードした圧縮ファイル[sdrsharp-x86.zip]を作成したフォルダにコピペして解凍する。
●解凍したファイル内のバッチファイル[install-rtlsdr.bat]をダブルクリックするとDOS画面(コマンド・プロンプト)が表示され、作成した[SDRSharp]のフォルダ内にインストールが始まる。インストールが終了するとDOS画面は消える。なお、[SDRSharp]フォルダの中にインストールされたファイルが存在する。

3、USBドングルチューナーのインストール

USBドングルをUSBソケットに差し込む。
●USBソケットに差し込むと同時に、USBドングルのドライバがインストールされる場合があるが、そのままインストールする。
[SDRSharp]フォルダ内にインストールされた、USBドングル用ドライバのインストーラ[zadig.exe]をダブルクリックして実行する。立ち上がると、下画像のインストール用の小窓が表示されるので、[Options]をクリックし、[List All Devices]をクリックする。

ドライバを選択する。
[List All Devices]をクリックすると、デバイスドライバが表示されるので、USBドングルのドライバを選択する。なお、TV28Tv2DVB-T、EzTV666 RTL2832U、EzTV-668 RTL2832U等のドングルは、[Bulk-In,Interface(Interface 0)]と表示される場合がある。また、同名称のドングルでもロットによってドライバの表記が違ってくるので、不安な場合は、良くリサーチしてから選択する必要がある。

下の画像は、[RX DVB-T+DAB+FM R820T]のドングルで、[RTL2838UHIDIR]と表示されたドライバを選択したものである。

間違って他のドライバをインストールしてしまうと、そのデバイスやコンピュータが作動不能になる恐れがあるので、細心の注意を払い選択する必要がある。

ドライバをインストールする。
●再度ドライバを確認して、[Install Driver]をクリックする。2回目以降のインストールは[ReInstall Driver]に代わる。

●インストールが終了すると小窓が開くので、[Close]をクリックして終了する。

ドライバを確認する。
●デバイスマネージャーで、インストールしたドライバが組み込まれていることを確認する。下の参考画像を見ると、USBドングルやコンピュータのシステムによって、デバイス名や組み込まれている場所がそれぞれ違うのが見て取れる。

4、コンピュータを再起動する

再起動しなくても SDRSharpは立ち上がるが、再起動して、コンピュータに新しいソフトが組み込まれたことを再確認させると、レジストリ内などを整理してくれるので、プロバビリティーは良くなる。

5、SDRSharpを起動して受信設定をする

アンテナを接続する。
●受信設定をする前に、受信アンテナをUSBドングルのソケットに差し込んでおく。

SDRSharpを起動する。
●インストールした[SDRSharp]フォルダ内の実行ファイル[ ]をダブルクリックしてSDRSharpを起動する。

< SDRSharp表示画面 >

前記3、でインストールしたUSBドングルチューナーのドライバをセットする。
●設定メニュー内の最上部のプルダウンメニュー[Source:RTL-SDR(USB)]から、インストールしたUSBドングルチューナーのデバイス名を選択する。ここでは、[RTL-SDR(USB)]を選択した。

サウンドデバイスを選択する。
●設定メニュー内のプルダウンメニュー[Audio]から[Output]で、出力するオーディオデバイスを選択する。なお、初期設定で適当なオーディオデバイスが選択されている。

受信を開始する。
●オーディオでは馴染みの[ ]ボタンをマウスでポイントすると[Start]が表示されるので、クリックする。また、終了は[ ]ボタンをクリックする

受信モードを設定する。
●設定メニューのプルダウンメニュー[Radio]から受信するモードのラジオボタンをクリックして設定する。下の画像は、[WFM]を選択したものである。

モードの帯域幅を設定する。
●上の画像⑤の[Radio]から[Bandwidth]の赤枠フォーム内に帯域周波数を入力する。またはスペクトラム表示内、下画像の緑色矢印が帯域幅を表示しているが、帯域幅の端にマウスをポイントすると、左右の白色矢印に変化するので、クリック&ホールドし、左右に移動させる。なお、ウォーターフォール表示内でも同様に操作できる。

RFゲイン調整をする。
●設定メニュー上部のメニューボタン[ ]をクリックすると小窓が開き、Deviceのプルダウンメニュー(下画像の赤枠)にUSBデバイスが組み込まれているのが見て取れる。ゲイン調整は、[RF Gain]のバーを左右に移動して調整する。とりあえず☑ボックスの✔は全て付けないで、RFゲインはマックスより少し手前の[40dB]前後で止めておく。

受信周波数を設定する。
●SDRSharp表示画面上段に、受信周波数が表示されている数字の上にマウスをポイントして、マウスホイールを回転する。または左クリックで上昇し、右クリックでゼロにリセットされる。

同調を取る。
受信周波数の同調の取り方は、多くの方法が設けられているが、ここでは、受信周波数表示の右にある[ ]ボタンの場合の同調の取り方を記す。

●前記⑧の受信周波数文字上にマウスをポイントして、WFMモードであれば5桁目(10KHz)を左右クリック、またはホイールを回転する。受信モードによりポイントする桁数を変える。
●ウォーターフォール、またはスペクトラムの中心にマウスをポイントして、クリックする。
●SDRSharp表示画面上でマウスホイールを回転する。なお、ホイールの回転に対する周波数移動範囲は、設定メニューのプルダウンメニュー[Radio]から[Snap to Grid]に☑を入れ、さらに横のプルダウンメニューから移動範囲周波数を選択する。
●受信周波数バー(VFO)をマウスでクリック&ホールドして、左右に移動する。(下の画像参照)

ボリューム調節の仕方。
●一目瞭然だが、ボリューム調節は設定メニュー上部の[ ]アイコンの右側のバーを左右に移動する。

6、最後に

SDRSharpのインストールから設定および受信までの基本的なことを記してきたが、記した内容は極一部であり、他にも多くの設定方法や使い方が設けられている。

使いながらいろいろと試しているとすぐに要領が分かってくる。なお、英語表記だが、セットアップの詳細については ➡ ここを、また使い方は ➡ ここが参考になる。


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