パソコンを指定時刻に自動でシャットダウンする

Windows のタスクスケジューラは、特定の日時または特定イベントの発生時に、自動的に操作を実行するタスクのスケジュールができる。また、タスクの実行や無効化および変更、削除などがライブラリ内から操作できる。普通にパソコンを使用している場合はあまり必要ないが、一日中パソコンを稼動させているサーバーなどは、リフレッシュのための再起動や、稼動させたくない時間帯には、稼動停止のためのシャットダウンなどが必要になってくる。
このページでは、「パソコンを指定した時刻に自動的にシャットダウンするタスクの作成」を、Windows 10 の画像を用いながら記すことにする。
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コントロールパネルの [システムとセキュリティ] をクリックする。

「管理ツール」の [タスクのスケジュール] をクリックする。

タスクスケジューラが起動できたらタスクの設定に入る。このページでは、稼動しているパソコンを指定した時刻に自動的にシャットダウンするタスクを作成する。
タスクスケジューラ右側の「操作」フォーム内の [基本タスクの作成] をクリックする。

❶ 「基本タスクの作成」の「名前」のフォーム内に分かりやすい名前を付ける。
このページでの名前は、「指定時刻にシャットダウンする」とした。
❷ [次へ] をクリックする。

❶ 「トリガー」は、[◉毎日] にチェックを入れる (必要に応じて、毎週/毎月など)。
❷ [次へ] をクリックする。

❶ 「トリガー」開始の日時を半角文字で入力または選択する。
※ 「タイムゾーン間で同期」は、協定世界時(UTC)に同期する場合にチェックする。
❷ 「毎日」の間隔を半角数字で入力する (1は毎日、2は 1日おき、3は 2日おき)。
❸ [次へ] をクリックする。

「プログラムの開始」は、トリガーによって実行されるプログラムを指定するため、[参照] ボタンをクリックし、実行するプログラムおよびそのパスを指定する。
※ 実際には、Windows システムツールの場合は、プログラム名「shutdown」のみでも問題ないが、ここでは「参照」からプログラムパスをたどることにする。

❶ このページでは、[ shutdown ] のパスをたどり、クリックして選択する。
※ [ shutdown ] のルートは、「 C:\Windows\System32\shutdown.exe 」である。
❷ ファイル名のフォーム内に、[ shutdown.exe ] が表示されたことを確認する。
❸ [開く] をクリックして確定する。

❶ 「プログラム/スクリプト」のフォーム内に、「shutdown.exe」およびそのパスが表示されるために確認する。
❷ [引数の追加] に[ /s /t 60 /f /c "指定時刻にシャットダウンする" ] を、各引数間に半角スペースを開けて入力する。
※ 引数のオプションについては、以下の「参考 引数のオプション内容」を参照すること。また、ダブルクオートの部分は、シャットダウン時のダイアログメニュー内のコメントになる (以下、最後の画像を参照)。
※ 開始オプションについては、オプションが必要な場合は追加するが、ここでは必要ないために空白にする。
❸ [次へ] をクリックする。

※参考 引数のオプション内容。
引 数 | 内 容 |
/s | シャットダウン |
/r | 再起動 |
/l | ログオフ |
/h | 休止状態 |
/a | シャットダウン中止 |
/t ??? | 設定時刻からシャットダウンまでの時間(秒) |
/c "???" | シャットダウン時のメッセージ |
/f | 実行中アプリの強制終了 |
基本タスクの作成を完了したため、設定した内容を確認する。
❶ 「名前」をチェックする。
❷ 「トリガー」および「操作」をチェックする。
❸ 間違いなければ、[完了] をクリックする。

基本タスクの作成を終了すると、タスクスケジューラの初期表示になり、今回設定した「指定時刻にシャットダウンする」のタスク名が見て取れる。ここでも再度チェックする。

タスクスケジューラの変更や削除などを行う場合は、以下の要領で行う。
❶ 作成したタスク名の行をクリックして選択する。
❷ 右側の操作フォーム内の「選択した項目」のプルダウンメニューに、アクセスできる項目が表示されるため、「実行」や「終了」および「無効化」や「削除」などを行う事ができる。タスクの変更を行う場合は、[プロパティ] をクリックして再編集を行う。
※ 上部メニューの「操作」をクリックしても、コンテキストメニューが表示されるため、同様の操作が可能である。

最後に、設定時刻からシャットダウンまでの間に、引数にダブルクオートで設定した以下の「指定時刻にシャットダウンする」の文字がダイアログメニュー内に表示される。なお、[閉じる] をクリックしても表示は消えるが、タスクは設定通り実行される。
