Lenovo G50 メモリを増設してパフォーマンス向上

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近年、レノボ(Lenovo Corporation)は、出荷台数で世界最大のパソコンベンダーとなり、国内シェアも上位である。シェア力の高い要因は、低価格でありながら品質が良いことで、大勢の人が評価しているということであろう。

しかしながら、パソコンメーカー各社は価格を下げるため、パソコンの標準販売時のメインメモリは最低容量しか搭載しないことが多い。このページで、メモリ増設に使用したノートパソコンのメインメモリの容量は、シングルチャンネルのため 4GB である。

今では低スペックとなったノートパソコン Lenovo G50 80G001SHJP のメインメモリ 4GB を最大量の 8GB に増設する方法を、Windows 10 の画像を用いながら、初めての方にも理解できるように記すことにする。

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1、メモリ(RAM)の準備

メインメモリ(以下「メモリ」という。)は CPU が処理を実行するための作業スペースであり、その容量は同時に作業できるスペースの最大値を示すものである。アプリケーションの読み込みやインターネットの閲覧、およびスプレッドシートの編集など、日常的に数多くの作業をパソコン上で行うもので、それらのスペースは広ければ広いほど、それ相応の作業ができるというわけである。

メモリを交換・増設する時は、マザーボードのパッケージ取り扱い説明書などで、対応メモリの規格をよくリサーチしてから購入する必要がある。同型および同容量でも、チップ構成など様々な要因により相性の不具合が発生し、パソコンが動作しない場合がある。また、デュアルチャンネルやトリプルチャンネルの場合は、元々使用しているメモリなどとの相性で不具合が発生する場合もあるため、セットとして販売されているものをまとめて購入し、そっくり交換・増設した方が無難である。

現在のメモリの容量を調べる

容量を調べるには、[タスクバー] を右クリック ➡ [タスクマネージャー] ➡ [パフォーマンス] ➡ [メモリ] をクリックする。

以下の画像で確認すると、赤枠内のメモリ容量は 4GB であることが見て取れる。

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増設メモリの検討

Lenovo G50 80G001SHJP は低スペックのため、メモリスロットは 1か所のシングルチャンネルである。また、搭載できる最大メモリは 8GB で、8GB 1枚を増設することになる。また、DDR3L の L 表記は作動電圧が 1.35Vで、L 表記なしは 1.5V である。メモリスロット側が 1.5V に対応していなければ、原理原則で作動しないため、L 表記のあるものを購入する必要がある。

余談になるが、現在ではメモリスロットを 2か所有するデュアルチャンネルが主流である。2枚のメモリを一組として同期させるため、2か所のメモリスロットに同じ容量、同じ仕様のメモリをそれぞれ1枚ずつ装着するようになる。これにより、理論値として 2倍のデータ転送が可能となり、一度により多くのデータ転送ができることになる。

検討後決定したメモリ

最初から内蔵している中国、RAMAXEL 製のメモリを探してみたが、4GB は多く見つかるが 8GB は見つからないため、以下のメモリに決定した。互換性の問題はあるが、台湾のシリコンパワー社で日本にも支社を置き、メモリ関連では一流のベンダーである。

以下に内臓メモリと、増設メモリのスペックを記す。

規 格内臓メモリ増設メモリ
メーカーRAMAXELシリコンパワー(SP)
メモリの規格DDR3 SDRAMDDR3 SDRAM
モジュールPC3-10600PC3L-12800
チップDDR3L-1333DDR3L-1600
転送速度(理論値)10.6GB/s12.8GB/s
作動周波数1333MHz1600MHz
ピン数204ピン204ピン
容量4GB8GB

購入して増設したメモリ

以下の画像は、実際に Amazon で購入したノートパソコン用メモリである。

「シリコンパワー ノートパソコン用メモリ 1.35V (低電圧) DDR3L 1600 PC3L-12800 8GB×1枚 204Pin Mac 対応 永久保証 SP008GLSTU160N02」

※ Amazonで確認する場合は ➡ SP008GLSTU160N02 DDR3L 1600(CL11)8G

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2、Lenovo G50 の裏カバーの外し方

裏カバーの外し方は要領が分かれば難しい作業ではない。しかし、私の知り合いで、要領の分からないままネジを取ったが、カバーが外れないためドライバーを使用し、強引に外そうとして新しいパソコンのカバーを割ってしまった者がいる。このようなことから、手順および要領を把握してから作業を進めるのが賢明である。

最初に AC アダプターや付属品等をすべて外し、パソコン本体を裏返しにするが、上部カバーを傷つけたくなければ固い机の上にじかに置かず、プチプチや柔らかいバスタオル、手っ取り早いのは座布団などのクッション物を敷き、その上にパソコンを裏返して作業に入る。

バッテリーパックの安全ロックを外す。

バッテリーパックを内蔵した状態でメモリを増設しようとすると、サーキットに電流が流れているためショートを起こし、パソコンが使用不能になる恐れがある。バッテリーパックは必ず外してから作業を行う必要がある。

バッテリーパックの安全ロック 2か所を外側(下画像の矢印方向)にスライドさせる。

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バッテリーパックのカバーを上げる。

安全ロックの片方はスライドしたままで止まるが、もう片方は戻ってしまうため、指で押さえながら以下の画像のように、安全ロック側のバッテリーパックのカバーを上方向に開く。

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バッテリーパックを外す。

バッテリーパックのカバーを開いた状態(上の画像)で、両端をつかみ左右均等に真っすぐ後方へ引くと簡単に外れる。

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裏カバーのネジを取り外す。

ネジの外し方は、プラスドライバーを使用するが、ネジ頭部の駆動部の形状にしっかり合うドライバーを探す。駆動部を壊してしまうとネジが回せなくなるばかりでなく、カバーが外せなくなる。また、回す方向は反時計方向に左へ回すが、ドライバーが外れないように押す力を加えながら回し始めるようにして、3本のネジを取り外す。

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裏カバーをスライドする。

裏カバーの外し方は、手のひら全体をカバーに当て、軽く押し付けて前方方向にスライドさせる。固くて手が滑る場合は、ゴム手袋または網目になったノンスリップマットなどを利用するとわりと簡単にスライドできる。

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裏カバーを持ち上げて外す。

裏カバーをスライドしただけでは外れないため、スライドしてできたすき間を利用し、以下の画像のようにカバーを上にあげてから、手の力を抜いてビス止め方向へ真っすぐ引いて外す。

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3、メモリを増設する

以下の画像は、裏カバーを取り外したもので、メモリスロットが見て取れる。前記したようにメモリスロットを取り付ける切り欠きは 2か所あるが、メモリスロットは 1か所しか付いていないため、シングルチャンネルモードで作動させている。最近では珍しい変形的なものだが、DIMM インターフェイスのため十分に作動する。

メモリスロットの説明

こちらのメモリを 1枚増設する。

デュアルチャンネルの場合は、こちらにもメモリスロットがあるため、と同等のメモリを増設するようになる。

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メモリスロットステーのストッパーを外す。

メモリを取り外す場合は、メモリスロットステー(以下画像の赤色の矢印)を両手の指先で外側に広げてロックを外す。

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メモリを抜き取る。

ロックが外れると、メモリが以下の画像のようにポコッと上に飛び出すため、メモリの両端を指先でつかみ、赤色の矢印方向へ左右同時に真っすぐ引き抜いて取り外す。

取り外したら、取り付け時に必要になるため、端子部分の切り欠きの位置を記憶しておく。切り欠きは中心にはなく、必ず左右のどちらかに寄っている。前記、1-(4) を参照すること。

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新しいメモリを取り付ける。

メモリを外した時と同じように、購入した新しいメモリの端子の切り欠きをスロットに合わせ、抜き取った時の角度で左右均等にまっすぐ奥まで差し込む。差し込んだらメモリの両端を左右の指先で均等に倒すようにスロットに押し込む。すると左右のメモリスロットステー金具がカチッと音がしてロックがかかり、以下の画像のようにスロット内にメモリが収まる。

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裏カバーおよびバッテリーパックを取り付ける。

外した時の逆の要領で裏カバーを取り付け、バッテリーパックも同様に取り付けて完了する。

4、起動およびメモリ容量の確認

すべてが終わったら、AC アダプターを差し込んでパソコンを起動する。もしも、パソコンの電源は入るがモニターに何も表示されない場合は、メモリの接触不良および帯電のトラブルが考えられるため、再度アダプターおよびバッテリーを外してメモリを抜き差しする。そこで放電するため、そのままの状態で 3 分程度放置してからアダプターやバッテリーを付けて起動してみる。

上記の処置を行えば十中八九は起動するはずである。他に起動しない原因は、メモリの初期不良や相性不良、パソコン側の不良を疑う必要がある。

Lenovo G50 80G001SHJP の起動

以下は、メモリ増設が完了して Lenovo G50 80G001SHJP が起動した画像である。前記したが、このパソコンはシングルチャンネルモードで作動させているため、増設後の体感速度はほとんど感じない。しかし、SDR などの重いアプリの起動や複数の処理を同時に行う場合は、問題なく作動するようになった。

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増設したメモリ容量の確認

タスクマネージャーから増設したメモリの容量を確認する。以下の画像では増設したメモリの 8GB を表示していることが見て取れる。

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トラブルが解決しないときは熟知者に相談

メモリを増設してパソコンが起動しなくなったとき、メモリの接触不良や帯電のトラブル程度は自己解決できるが、トラブルの内容によっては難易度の高い作業が必要になってくる場合がある。自分だけで対処するのが難しいと感じたら、原因が分からないままむやみに解決しようとしないで、パソコンの熟知者やプロに依頼することが一番の解決策である。それでは、パソコンライフをお楽しみください。

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