宅配ボックス 簡易型設置および防犯対策

写真

電子商取引または EC(Electronic Commerce) エレクトロニックコマースとは、ネットワーク上での電子的情報通信によって、商品やサービスを売買したり分配したりすることであり、消費者側からは「ネットショッピング」と呼ばれている。

近年、多様化するライフスタイルとともに EC が急速に拡大し、宅配便の取り扱い個数が増加している一方、宅配便の再配達は CO2 排出量の増加やドライバー不足を深刻化させるなど、重大な社会問題の一つとなっている。国土交通省では、こうした問題に対応するため、宅配便の再配達率の削減目標を設定し対策に取り組んでいる。この取り組みの成果を継続的に把握し、施策の進捗管理を行うことを目的として、平成29年10月より宅配便の再配達率のサンプル調査を開始した(国土交通省 報道・広報より抜粋)。

このようなことを踏まえ、自宅でもネットショッピングが主流になっているため、微力ながら再配達の削減に協力しなければと思い「簡易型の宅配ボックス」を設置した。

このページでは、自宅で行った「簡易型宅配ボックスの設置方法」および、盗難防止のための「防犯対策の方法」を記し、どなたかの参考になりお役に立てばれば幸いである。

1、宅配ボックスの選択およびステッカーの利用

宅配ボックス(以下、必要以外「ボックス」と記す。)は、簡易設置タイプと工事設置タイプがある。前者の簡易設置タイプは安価で防犯性は劣るが、後者の工事設置タイプは高価で防犯性は高くなる。

自宅では「簡易設置タイプ」を選択して防犯性を高めることにした。防犯強化には、ボックスの持ち去りができないよう自作で固定する。また、ボックスの蓋を開けられないように、南京錠を用意して宅配業者に施錠をお願いする。また、既存の防犯カメラで録画する。さらに人感チャイムおよび夜間用人感ライトを使用する。

あとはボックスの選定だが、自宅でネット注文する大きい荷物は栄養ドリンク 1箱(50本入) 横幅(500mm)×奥行(250mm)×高さ(140mm) 重さ(12.4Kg)である。また、玄関先に設置するため雨に強く、日当たりがいいため熱に強い素材にする。これらを考慮して大きさおよび材質を選択した結果、以下のボックスに決定した。

購入したボックスの仕様は以下のとおり。

・メーカー名 : 天馬(日本製)

・商品名 : TENMA ベランダボックス80 ブルー

・大きさ外寸 : 間口(620mm)×奥行(490mm)×高さ(460mm)

・容量 : 80リットル

・材質 : ポリプロピレン(PP)耐熱性が高い

・その他 : かぎ穴付き

は、ボックスの外寸を表示した画像である。

は、20Lの灯油缶なら 2個余裕で収納できる大きさおよび耐荷重である。

Amazon でボックスを確認する場合 ➡ 天馬 ベランダボックス80 ブルー

画像

以下の画像は、初めての配達員でも宅配ボックスが認識できるように、ボックスに張り付けるステッカーである。

は、通販サイトで販売しているステッカーで、裏紙をはがし張り付ける。

は、自作したステッカーで、防犯カメラで録画していることを促すステッカーも同時に作成した。これをプリントアウトしてパウチ加工し、両面テープでボックスの見やすい箇所に張り付ける。また、耐用性が低いため複数枚作成した。

Amazon でステッカーを確認する場合 ➡ 宅配ボックス ステッカーシール

画像

以下の画像は購入したボックスに、前記した自作のステッカーを、両面テープでボックスの前面に貼り付けたものである。プリントアウトのため耐用性は低く、ボックスの置き場所にもよるが、2・3年使用すると色あせてくるため張り替えが必要になる。

画像
2、宅配ボックスの盗難被害防止対策を考える

置き配指定サービスが開始され、宅配ボックス内の荷物が盗まれた事例や、鍵のかかった宅配ボックスごと持ち去る事例などのニュースが近年多くなっている。

今回購入したボックスの重さは 2.7Kg と軽く、荷物を入れたままでも簡単に持ち去ることができる。そのため、持ち去ることができないようにボックスを固定する必要がある。この種のボックスタイプには、柱などにワイやーを巻き付けて施錠して固定する商品が販売されている。しかし、自宅の玄関先にはワイヤーを巻き付けるものが見つからないため、以下のような固定方法を考案して自作した。物理的に皆が同じように作成できるわけではないが、さしあたり自作した方法を記すことにする。

編み出したのは、丁度いいことに自宅の玄関先に、ボックスが載せられる古い小型の物置がある。その物置の上にボックスを載せて固定する方法である。物置の中には車のエンジンオイルなどがいっぱい入っているため、物置の総重量はおおむね 40Kgある。そのため物置ごと簡単には持ち去ることはできないだろう。

考案の詳細は以下の図のように、ボックスの足にアングルを履かせ、そのアングルにステーを取り付ける。ステーを物置の蓋が固定されている既存のボルト穴を利用して取り付けることにした。下図のは正面図、は平面図、以下はその内容である。

宅配ボックス 既存の小型物置 アングル
ステー 既存の物置蓋のボルト穴
画像

以下の図は、取り付けステーの手書き図面である。

ボックス取り付けステー平板およびアングルの加工図

ボックス取り付けステーの組み立て図

画像

以下の画像は、上記取り付けステーの手書き図面に沿って、手持ちの材料を切り出したものである。屋外で使用するため、サビないように加工が容易なアルミ材料を使用する。また、取り付けボルト類はサビないステンレスを使用する。

ボックス取り付けステーで、アングルと物置の固定用、左右 1本ずつ使用

ボックスに履かせるアングルで、左右 1本ずつ使用

各ステーを取り付けるボルトナット、ワッシャーおよびスプリングである。既存の物置に取り付けるステー用は 6mm×20mm を 2本を使用し、その他は 5mm×20mm を 6本を使用する

アルミ材料等のネット通販は高額になるため、DIYセンターがお勧めである。

画像

以下の画像は、ボール盤を使用してアングルおよびステーの穴あけ作業を行っている様子である。腕に自信がある場合は電気ドリルでも十分だが、取り付け穴がお互いにずれてしまうと、ステーなどの接続が厄介になり、時間のロスになる恐れがあるためボール盤を使用した。

画像

以下の画像は、ボックスの下方から見た底面画像で、アングルおよびステーを取り付けたものである。このままそっくり既存の物置の上に載せ、用意したボルトで固定する。

画像

以下の画像は既存の物置の上にボックスを載せて固定したものである。足元からボックスの上までの高さは約 1.4メートルで、重い荷物でも無理なく出し入れができる。また、物置は 30年間使用しているため少しくたびれているが、いずれ塗装するか買い替える予定である!(*¨*)。

は、完成したものを真正面から見た画像である。

は、左側前方から見た画像である。

ボックスの足に取り付けたアングルは、物置前後の長さに等しいことが見て取れる。ボックスは物置よりも小さいため、ボックスに重い荷物を入れると物置の上蓋が凹んでしまう恐れがある。少し不格好になるが、そのための荷重対応軽減策である。

画像
3、防犯対策および受領用印鑑

防犯対策は万全に行う必要があり、手抜きをすると待ちに待った荷物を持ち去られてしまうことになる。自宅では以下の防犯対策を施したため、参考になれば幸いである。

以下の画像は防犯対策を施したものである。

は、サビに強い吊部分がステンレスの南京錠で屋外でも使用可能である。

吊部分の幅が狭いと使用できないため、ボックスの鍵穴に合うものを探し、吊部分の内幅が 22.2mm、長さは 62.2mmを使用した。購入したボックスは、吊部分の長さはもう少し短いものでも使用できる。使用jした南京錠は、TWE ステンレス吊長 南京錠 40MMである。

南京錠を Amazon で確認する場合は ➡ TWE ステンレス吊長 南京錠 40MM

は、既存の防犯カメラを使用し、人の動きを感知して録画する設定にした。

画像

は、人感センサーチャイムを使用し、人間の所在を検知してチャイムを鳴らす。

以前はこの人感センサーを、宅配ボックスの近くの玄関先に取り付けていたが、当然ながら配達に関係のない自宅の者が玄関を出入りしてもチャイムが鳴ってしまう。わずらわしいため取り付け場所をボックス内に変更したことで、ボックスの蓋を開けた時だけ鳴るため、家の中にいても荷物が届いたことが分かる。また、配達時間以外にもかかわらず、チャイムが鳴る場合は防犯対策になる。チャイムの取り付け場所は、二階へ上がる階段の中間付近に取り付けたため、一階および二階の部屋のドアを閉めていてもチャイムの音は十分に聞こえる。

以下の画像は人感センサーを取り付けたもので、その内容を記す。

付属のステーは、ボックス内に突き出てしまうため、アルミ材で自作した。

上蓋に取り付けて、バスコークなどで防水処理をする。

上蓋を閉めるときの振動をなるべく抑えるため、蓋の端に取り付ける。

人感センサーの取り付けが分かりやすいように、斜めから撮った画像である。

Amazon で確認する場合は ➡ 人感センサーチャイム&防犯センサー

画像

画像にない他の防犯対策

以前から玄関先で使用しているもので、夜間になると人間の所在を検知してライトがつく、既存の人感センサー付きライトを使用する。

以下の画像は荷物を受領するための印鑑で、紛失しても良いように 100円ショップで購入したシヤチハタを用意した。シヤチハタは透明な名刺入れに放り込み、見える化して両面テープで張り付けた。

現在、Amazon では受領印は必要ないが、他の宅配業者でも本人が承諾すれば必要ないようになってきている。日本はいつまで印鑑を必要とするのだろうか。

画像
4、各宅配業者の置き配について

最後に、置き配指定については各宅配業者で若干の差はあるようである。以下に現時点での主な業者の置き配指定方法のリンクを張ってみたが、参考にしていただければ幸いである。

Amazon ➡ 置き配指定について

ヤマト運輸 ➡ お荷物のお受け取り方法の指定について

佐川急便 ➡ 宅配便お届け時の非対面でのお受け取りについて

Rakuten EXPRESS ➡ 置き配について

日本郵便[JP] ➡ 宅配ボックス等への配達のご利用方法

西濃運輸は、置き配はできるようだが詳細については現在のところ不明

このページを作成している間にも Amazonに注文した荷物を、配達員が設置した「宅配ボックス 簡易型」に配達してくれた。少しずつではあるが、便利な社会になってきてありがたいことである。

page_top